Reinforcement work耐震診断・補強工事
福岡西方沖地震について
去る2005年3月20日福岡県西方沖でM7.0の地震が起こりました。
まさか福岡で・・・誰も予想していなかったこの地震は震度6弱を記録し、様々な爪あとを残していきました。
その一つ、住宅にもその影響は出ています。地震に対して備えのなかった福岡の住宅には、様々な形で被害が現れました。
家屋の倒壊、屋根の棟や瓦が落ちたり、壁にヒビが入ったり、マンションもまた、倒れるとは思わなかった温水器が倒れ水漏れを起こしたりと影響が出ています。
警固断層帯は「北西部」と「南東部」に分けられ、「北西部」は2005年福岡県西方沖地震の震源域でしたので、
今後30年以内に同じような地震が発生する可能性は低いと考えられます。
よく知られている警固断層と呼ばれる「東南部」が動いた場合は、マグニチュード7.2震度程度の地震が発生すると考えられ、
その確率は30年以内に0.3~6%と、全国でも高いグループに属しています。
社団法人 福岡市耐震推進協議会
平成18年8月、国により施行された「住生活基本法」の中で住宅の耐震性の向上について目標設定をしています。
新耐震基準(S56年基準)に対応できる住宅ストックの比率を、平成15年の75%から平成27年までに90%にするというもので、
福岡市では約4万7千戸の住宅が対象、つまり補強工事が必要になると考えられています。
福岡地方には西方沖地震までは大きな地震が無く、地震や耐震に対しての情報も多くありませんでしたので、現状は防災意識も低く、
耐震化を必要とする住宅が多いにも関わらず耐震補強は進んでいません。
また、耐震偽装や悪質リフォーム業者のいいかげんな工事から、リフォームに関しての不信感、警戒心が生まれ、耐震化の防げとなっています。
福岡市耐震推進協議会は福岡市耐震推進課の支援を受け、平成19年9月1日 福岡市内で耐震改修の実績がある会社5社により設立しました。私どもダイニチは、設立メンバーとして他のメンバーや市と共に話し合い、福岡市職員の方々からの協力を受けながら、実地研修を重ねてまいりました。
9月以降は、市や当協会に寄せられた相談を受けて、検査→診断→補強の提案→実際の工事までを一貫して行っております。
また、お客様の警戒心を解き、不信感を払拭し、耐震化に関心を持っていただく為に、住宅フェアで相談コーナーを設けるなどの活動もしております。
協議会の活動はテレビや新聞でも取り上げられました。
耐震診断/耐震補強工事
- <対象>
- 耐震診断の対象は1981(昭和56)年※以前に建てられた木造住宅です。
シロアリ被害を受けたことのあるお宅や無理な増改築をしている場合は、特にご注意下さい。
※この年、耐震基準が新しく設定されました。 - <診断>
- まずは耐力壁の量やバランス、劣化の程度など様々な要因から診断します。結果は点数で表し、4段階で評価します。
この評価に基づき、まず耐震補強が必要がどうかを判断いたします。 - <工事>
- 必要に応じて、耐力壁の補強、金物にての補強など、適切な補強のご提案を致します。(写真参照)
お客様に納得いただけるまでご説明いたします。 -
壁解体中
-
耐震壁 例1
-
耐震壁 例2
-
耐震ボード
-
シュミットハンマーによる
コンクリート強度調査 -
含水率計測器による
木材の調査
福岡市にお住まいの方は、
耐震補強工事に福岡市の助成制度を活用できます。(条件あり)
詳細は「福岡市 建築局 指導部 耐震推進課」までお問合せ下さい。
住宅の耐震性に対する不安や関心をお持ちの方は、是非、お問い合わせください。
定期的に開催しております展示会にて、上記認定者による耐震相談会も催しております。
お気軽にご来場ください。